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| ―そうか・・。社長は一瞬たりとも気が抜けない状況の中で生きてきたんですね。 |
| タケウチ |
「そうだな。がむしゃらに突っ走ってきたかもな。いい物を集めるのも、趣味というよりは自分を見失わないための手段だったかもしれない。最近になってようやく、やりたいことをやってみようかという気持ちも出てきたよ。」 |
| ―やりたいことってどんなことですか |
| タケウチ |
「美術館をつくってみたい。小さなカフェがあって、来た人がゆっくりと作品を楽しめるような。
八雲立つ出雲の国って聞いたことあるだろ?俺たちのふるさとは、きれいな雲が湧きあがる美しいところだ。天に向かって枝を伸ばす巨樹のような出雲大社もある。機械もない時代に、よくもまあこんなものをと、ため息がでるような素晴らしさだ。美しい風土と文化を受け継いだ者として、そういう仕事をしてみたいなあ。」
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